2019年07月15日

3月のライオン 前編


2019.Jun.01
☆☆☆★★
March Comes in Like a Lion (2017) on IMDb

東京の下町でひとり暮らしをしている17歳の青年、桐山零(神木隆之介)。9歳の時に交通事故で家族を失い、父の友人である将棋のプロ棋士、幸田柾近(豊川悦司)に引き取られた彼は、将棋しか生きるすべはないと強い覚悟で勉強を重ね、史上5人目の中学生棋士としてプロデビューを果たす。しかし一緒にプロを目指していた幸田の実の娘・香子(有村架純)は、実力の世界の厳しい現実を突きつけられ、親子の関係にも暗い影を落としてしまう。責任を感じた零は幸田家を出て、下町にアパートを借り、1年遅れで高校にも通い始める。深い孤独を抱えてすがりつくように将棋を指し続けていたある日、先輩棋士に酔わされ道端に倒れていた零は、近くに住む川本あかり(倉科カナ)に助けられ、彼女の自宅で介抱される。以来、面倒見のいい長女あかり、がんばり屋の次女ひなた(清原果耶)、天真爛漫な末っ子モモという明るい川本3姉妹との思いがけない交流が始まる。彼女たちのにぎやかな食卓に混ざった零は、そこに居場所を見出していく。温かな支えを胸に、闘いへと飛び込む零。若手NO.1を決める新人戦、最高峰を決める師子王戦、それは、様々な人生を背負った棋士たちが、頭脳と肉体と精神のすべてを賭ける壮絶な闘いだった。

羽海野チカの同名コミックが原作。厳しい勝負の世界に身を置く孤独な若き天才プロ棋士が、下町の三姉妹との出会いを通して成長していくお話。染谷将太、高橋一生、佐々木蔵之介、加瀬亮、伊藤英明、他、主役級を潤沢に揃えた力の入れ具合。局面の攻防を描かず、表情の対比で局面の壮絶さを想起させる描き方が素晴らしいね。動作や台詞で演じないので、芝居も大変だったかと。川本家との家族愛に泣かされるわ。架純の脚を温めるシーンが、妙にエロくて〇。
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こちらの3月のライオン 前編レビューも参考に

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2019年07月14日

カリフォルニア・ブロウ


2019.Jun.01
☆★★★★
Eruption: LA (2018) on IMDb

カリフォルニアの地下で、未知の断層が活動を開始。“マグマチューブ”から溶岩が噴出、火山弾が降り注ぎ、ロサンゼルスは炎に包まれた。軍による爆破作戦は失敗し、地殻変動はさらに加速。混乱状態の中、パニック映画の脚本家ジョシュ(マシュー・アトキンソン)と女優のカット(レクシー・ジョンソン)は、地震学者のアーウィン博士(ハリー・ヴァン・ゴーカム)と出会う。博士の予測では、ロス壊滅は目前。阻止するには水力発電所を爆破し、マグマチューブに海水を流し込むしかなかった。しかし、 アーウィン博士は、ジョーンズ市長(エリック・エステバリ)からエセ科学者とみなされており、別の作戦を結構しようとする。

火山噴火によりロサンゼルスが灼熱の地獄と化すのを防ぐお話。テンポが悪いな。打開策があるのにすぐに適用しようとしないところがまどろっこしい。結局、それが最終手段で、面白く見せるだけの策の引き出し、アイデアが足りないということ。
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2019年07月13日

THAT ザット


2019.Jun.01
☆★★★★
Bedeviled (2016) on IMDb

親友のニッキ(アレクシス・G・ザル)が原因不明の突然死を遂げたアリス(サクソン・シャービノ)は、ニッキの恋人コーディ(ミッチェル・エドワーズ)や同級生たちと悲しみに暮れていた。ニッキは死ぬ数日前から様子がおかしかったという。高校卒業を間近に控え、それぞれの進路に向かい日々を過ごす中、死んだはずのニッキの携帯から皆にアプリの招待状が届く。そのナビAIアプリ「ビー・デビル」は、アリスたちの哀しい心の隙間を埋めてくれた。しかし、アプリは次第に暴走しはじめ、それと同時にアリスたちの前に得体の知れない何者かが現れるようになる。一人、また一人と消えていく同級生たち。ニッキにアプリを招待した者を探そうとするアリスとコーディに、ビー・デビルが迫る。

謎のアプリが若者たちを恐怖に陥れるお話。『リング』系なんだが全く怖くない。追い込まれてどうされるのかの描写がないのと、ビー・デビルがしゃべり過ぎなのが原因かね。お姉さんたちも今一つだし。
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2019年07月12日

ミク、僕だけの妹


2019.Jun.01
☆★★★★
一説には軍事機器の部品を作っているのではないかとも噂される、うさん臭い工場に勤務する冴えない中年男・サバオ。友人もおらず、当然恋人もいない。唯一の生きがいは、毎日彼の帰宅を家で待つ妹のミク(伊東ちなみ)だけ。優しく可愛らしい、パーフェクトな妹・ミク。そんな彼女との暮らしに大きな幸せを感じるサバオ。しかし、幸せと同時に膨らみ続けるミクへの思い、それは決して兄妹には許されることのないものだった。常に爆発寸前の情欲を何とか抑え込み、ギリギリのところで踏みとどまるサバオ。ところが、ある休日海に出かけた2人はふとしたきっかけで、遂に一線を越えてしまう。それは予想もできない悲劇と喜劇のほんの始まりに過ぎなかった。

アンドロイドものだったのね。人類が消滅して、アンドロイドのアダムとイブが残るってストーリー上の捻りはあるけど、出来としてはチープ。
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こちらのミク、僕だけの妹レビューも参考に

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2019年07月11日

西遊記2〜妖怪の逆襲〜


2019.May.26
☆☆★★★
Journey to the West: The Demons Strike Back (2017) on IMDb

妖怪ハンターの三蔵法師(クリス・ウー)は、病を患いながらも孫悟空(ケニー・リン)、猪八戒(ヤン・イーウェイ)、沙悟浄(メンケ・バータル)たちと天竺に向かって貧乏旅を続けていた。山の中で見つけた一軒の豪邸に水を貰おうと立寄ると、そこは美女の女主人と女中たちが住んでいて、三蔵法師一行を歓待する。だが、その美女たちこそ人間を喰らう蜘蛛女たちだった。孫悟空の活躍で蜘蛛の妖怪たちを殲滅するものの、その荒っぽいやり方に三蔵法師は孫悟空を怒鳴り散らす。あまりにも理不尽な三蔵法師から逃げるために、孫悟空は彼を始末しようと企むが、如来神掌なる技を持ってると言う三蔵法師に結局は歯向かうことができなかった。そんな中、一行は比丘国に到着し、九宮真人(ヤオ・チェン)に迎えられたが、ここの国王は子供のように心のままに動くとんでもない国王だった。国王の機嫌を損ねた三蔵法師は孫悟空の力を借りるが、むしろ悪化させてしまい、窮地に陥ってしまう。

孫悟空と猪八戒と沙悟浄を引き連れ天竺に向かう三蔵法師の前に立ちはだかる魔の手と闘うお話。『西遊記〜はじまりのはじまり〜』のチャウ・シンチーから監督がツイ・ハークへ。主要キャストも一新。続編を思わせるタイトルだけれど、別の作品と思った方が良いね。ファンタジック・コメディとして一定のラインには達しているけど、新鮮味が今一歩。前作よりかなり落ちますな。アニメ表現を実写化してるのは興味深いけど。小善役のリン・ユンがキュートね。
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2019年07月10日

西遊記〜はじまりのはじまり〜


2019.May.26
☆☆☆★★
Journey to the West (2013) on IMDb

これは、三蔵法師が孫悟空たちと天竺目指して旅に出る前のおはなし。彼がまだ玄奘(ウェン・ジャン)という名の冴えない妖怪ハンターの若者だった頃。玄奘は川に出没する謎の妖怪(後の沙悟浄)を退治しようと悪戦苦闘中。そこへ、美人の妖怪ハンター段(スー・チー)が現われ、妖怪を鮮やかに退治する。山奥の料理屋にやって来た玄奘は、またしても謎の妖怪(後の猪八戒)相手に苦戦しているところを、突然現われた段に救われる。しかし一度は生け捕りにしたものの、豚から巨大なイノシシに姿を変え逃げられてしまう。師匠から「五指山の麓に封印されている孫悟空がその妖怪を倒せるが、性格に難があり注意の必要な人物である」と教えられ、同業者たちとの接触や妖怪たちの妨害が発生する中、玄奘は五指山へ行く。そして、玄奘は、久々の来訪者に喜ぶ悟空に妖怪退治の協力を要請する。何とか封印を解きたい悟空は、玄奘を騙し現世に復帰し、暴れ始める。三度段が現れ玄奘を救おうとするが、悟空に殺されてしまう。ようやく段に恋心を抱き始めた玄奘は、哀しみの中、大日如来として悟空と対峙する。

天竺へ向かう前、玄奘の沙悟浄、猪八戒、孫悟空との出会い譚。『少林サッカー』のチャウ・シンチー監督だけに、ファンタジー・アドベンチャー・コメディとして良く出来てます。段の恋心がキュートで良いね。スー・チーは30代後半なんだけど、ずっと若く見えます。Gメン75、柔道一直線の楽曲登場にビックリ。あるシーンのメタファーとして世界的になって欲しいな。
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2019年07月09日

恋と嘘


2019.May.25
☆☆★★★
超・少子化対策として政府が遺伝子レベルで最良の結婚相手をマッチングする近未来の日本。男女は満16歳を迎えると政府から将来の結婚相手が通知され、それ以外の恋愛は原則禁止となる。昔から優柔不断な女子高生、仁坂葵(森川葵)は16歳の誕生日目前に幼なじみの司馬優翔(北村匠海)から突然の告白を受ける。しかしその直後、政府通知の相手として、高千穂総合病院の御曹司で、無愛想かつミステリアスな男性、高千穂蒼佑(佐藤寛太)が現われる。葵は、政府によって最良と認められた相手に心惹かれつつも、小さな頃からいつもそばにいて自分を最も理解している司馬への気持ちも諦めきれずにいた。

ムサヲの同名マンガ本編とは逆の、男2人女1人の三角関係を描くアナザーストーリー。イケメン2人のどちらを選ぶ的な女の子の夢ですな。難病ものの要素はあるものの、ストレートな恋愛感情を持つのは良いね。相手を理解して思いやる姿に、ちと泣ける。幼馴染とは言え、他の男を引き合いに出すデリカシーのなさは如何なものか。
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2019年07月08日

女神の見えざる手


2019.May.25
☆☆☆☆★
Miss Sloane (2016) on IMDb

ワシントンD.C.で、スパーリング上院議員(ジョン・リスゴー)による聴聞会が開かれていた。召喚されているのは、敏腕ロビイストとして名高いエリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)。大手ロビー会社、コール=クラヴィッツ&W在職中に手がけた仕事で不正を行っていたとされ、その真偽が問われている。聴聞会から遡ること、3ケ月と1週間前。エリザベスは、コール=クラヴィッツ&Wの花形ロビイストだった。真っ赤なルージュで一流ブランドとハイヒールに身を包み、勝つためには手段を選ばない巧妙な戦略と妥協のない仕事ぶりは、クライアントから高く評価され、政府やメディアからも一目置かれる存在だった。エリザベスは、銃擁護派団体からの仕事を依頼されていた。新たな銃規制法案に対し、女性の銃保持を認めるロビー活動で、廃案に持ち込んでくれというのだ。団体の代表者は議員たちにも強い影響力をもつ人物だが、エリザベスは彼の目の前でその仕事をきっぱりと断る。その結果、上司のデュポン(サム・ウォーターストン)から、「依頼を断るなら、君にいてもらう必要はない」と言い渡される。その夜、パーティに出席したエリザベスは、銃規制法案の成立に尽力する小さなロビー会社のシュミットCEO(マーク・ストロング)から、自分と一緒に闘わないかと誘いを受ける。次の日、エリザベスは部下を引き連れ、シュミットの会社へ移籍。全米500万人もの銃愛好家、そして莫大な財力を誇る敵陣営に立ち向かい、大胆なアイデアと決断力で、難しいと思われた仕事に勝利の兆しが見えてくる。だが、銃擁護派団体や元同僚も負けてはいない。エリザベスの過去のスキャンダルが暴かれ、スタッフに命の危険が迫るなど、事態は予測できない方向へ進んでいく。

ジェシカ・チャステインもの。全米500万人の銃愛好家や莫大な財力をもつ敵陣営に果敢に戦いを挑む、女性ロビイストの奮闘を描く。ヒロインの横柄さには共感できないけど、作品としてはコンゲーム的に良く練られていて面白い。クールなイメージのジェシカの当たり役と言えるね。ジェシカのファッションが洗練されていて素敵。
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2019年07月07日

月と雷


2019.May.25
☆☆★★★
幼い頃に母が家を出て行って以来、普通の家庭を知らずに育った泰子(初音映莉子)。亡き父が遺してくれた家に暮らす彼女は、職場であるスーパーで知り合った男性との結婚を控え、これからは普通の人生を送っていけるものと信じていた。そんなある日、泰子の前にひとりの青年・智(高良健吾)が現われる。20年前、智とその母で父の愛人だった直子(草刈民代)が家に転がり込んできて、半年間だけ一緒に暮らしていた。そのことで、泰子の家庭は壊れたはずだった。根無し草のまま大人になった智は、再び泰子の人生を無邪気にかき回し始める。“邪魔しないであたしの人生”。普通の幸せを願っていたはずの泰子は、智と共に自分の母親、異父妹、そして直子を訪ねることで、平板だった自分の人生がたちどころに変わっていくことに気付き始める。

角田光代の同名小説が原作。かつて子連れの愛人によって家族を壊された過去を持つ女が、大人になってその母子と再会したことで、普通の生活が再び狂わされていく中で、自らの人生を見つめ直すお話。兄妹のような幼馴染が再会したことがきっかけで、家族のような繋がりが生まれてくるのは面白い。しかし、人との出会いに影響を受けるのは普通のことで、何を主張したかったのかは明瞭じゃないね。トラブルを予見したら避ける生き方の推奨じゃないよね。
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2019年07月06日

禁忌


2019.May.25
☆★★★★
恋人がいながらも自分を慕う女生徒と関係を持つ女子高教師サラ(杉野希妃)は、どこか満たされない日々を送っていた。ある日、幼いころに離別した父親・充(佐野史郎)が暴行事件に巻き込まれたと警察から連絡が入る。唯一の身寄りであるサラは負傷し入院中の父親の身の回りの世話のために自宅を訪れると、そこにいたのは監禁され、充と性的な関係を持つ少年・望人(太賀)であった。暴行事件の被害者であった充だが、加害者の少年の証言により買春の容疑がかかり家宅捜査を求められた。望人の存在が発覚することを恐れた充はサラに望人を匿ってほしいと頼む。サラは父親の申し出を受け入れ望人と生活を共にする。少年と触れ合うことで自身に父親と同じ少年愛者の血が流れていることを自覚したサラは望人に激しく欲情し、犯してしまう。満たされた官能を知り、望人を手放したくないサラは充に望人との関係を暴露すると脅し、恋人とも別れ、二人の生活を手に入れる。歪んだ関係ではあるが二人は心を通わせ奇妙な共同生活を送る。しかし、サラが望む少年であった望人は次第に成長し少年ではなくなっていってしまう。彼の腕や足には体毛が目立つようになり、変声期の兆候が表れ、性への好奇心も芽生える。サラの求めていた純粋さは次第に失われ、そのことが彼女をひどく失望させた。そんな折、サラに捨てられ逆上した恋人・菊田が来訪し、彼女を犯す事件が起きる。隣の部屋には望人がいたが、体を拘束されているために声を上げることも出来ず、事が終わるまでもがき続けた。この出来事がきっかけで、サラは男に対する恐怖心が芽生え、望人との生活も困難となる。数日後、サラは望人を連れて充の自宅に引き渡しのため向かっていた。サラに対する思いを恋と錯覚する望人は、少年であり続けるためにある決断を下す。

少年愛に目覚めた女性と、彼女とともに暮らす大人になっていく少年の葛藤を描く。本能に突き動かされる大人たちが、大人になってしまうことを悔やむ少年を追い詰めるのか。人に説明できない関係が、不穏な空気を残して終わる。その辺りで認められない性癖を持った人の社会的立場や孤独を表現してるのだろうが、衝撃的ではないね。
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posted by どん at 21:45| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする