2019年08月04日

ジャッジ 裁かれる判事


2019.Jun.22
☆☆☆★★
The Judge (2014) on IMDb

“金で動くやり手弁護士”として名を馳せるハンク・パーマー(ロバート・ダウニー・Jr.)。一流法科大学を首席で卒業しながらも、その並外れた才能が発揮されるのは、金持ちを強引に無罪にする時だけだった。母の葬儀のため久々に帰郷したハンク。地元で長年判事を務め、人々の尊敬を集める父ジョセフ(ロバート・デュヴァル)とは折り合いが悪く、現在はほとんど絶縁状態。タイヤショップを経営する兄のグレンや映画を作ることに取りつかれている知的障害者の弟、デイルと再会する。ジョセフの妻の葬式の後、ジョセフはハンク兄弟が久しぶりに会ったので話をしている中、買い物に出かける。翌朝、ハンクは自宅に戻ろうとしたときに父親ジョセフの車に傷がついているのに気が付く。シカゴへ戻る飛行機の中で、ハンクはグレンからの電話でジョセフがひき逃げの容疑で警察から取り調べを受けていることを知る。ジョセフの車から検出された血液の型が、被害者の血液型と一致するということが判明した。被害者のマーク・ブラックウェルは、かつて、16歳の少女を殺そうとしたために、ジョセフに30日間の拘禁を言い渡された人物だった。ジョセフはこの判決を下したことを後悔していた。ブラックウェルと不良だったころのハンクの姿が重なってしまったために、ジョセフは温情をかけたのである。法廷で42年間も正義を貫いた父が殺人など犯すはずがない、ハンクは最初はそう確信していたものの、調べれば調べるほど、次々と疑わしい証拠が浮上する。殺された被害者と父との歪んだ関係、亡き母だけが知っていた父の秘密、防犯カメラがとらえた不可解な映像。裁判は劣勢に傾いてゆくのに、犬猿の仲の2人は弁護の方針を巡って激しく対立する。

ヴェラ・ファーミガもの。地元で長年尊敬されてきた判事にして殺人の容疑者となった父と、その弁護を引き受けることになった絶縁状態の息子が、互いに確執と葛藤を抱えながら裁判に臨むお話。辛うじて☆3つかな。わだかまりがある親子が、親子と同時に被告と弁護人の立場で対立や理解を深める構図に見応えがあるね。ヴェラもそこそこ良い役だったけど、セクシーさが控え目だったのが残念ね。
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2019年08月03日

セーブ・ミー 我慢できない女


2019.Jun.22
☆☆★★★
Save Me (1994) on IMDb

ウェストコーストの株式ブローカー社員のジム(ハリー・ハムリン)は、昇進がうまくゆかず、妻(オリヴィア・ハッセー)にも浮気されて意気消沈する。ショッピングモールで見かけた見知らぬ女性(リセット・アンソニー)が、『私を助けて』と書いたメモをジムに渡す。ジムは、エリーというその女性を見つけ出し、急接近する。エリーの恋人である精神科医のオリバー(マイケル・アイアンサイド)から虐待を聞き、ジムは憤る。情事にあけくれる2人だったが、ジムは命を狙われるようになる。ジムは、オリバーの仕業と思い込むが、そのオリバーもジムの銃を使った何者かに殺される。エリーは男を惹きつけては殺すのが趣味の恐るべき女だった。ジムは彼女の巧妙な罠の中で翻弄されてゆく。

男を誘惑しては殺す“蜘蛛女”を描く。『氷の微笑 (1992)』以来の流行に便乗したエロティック・サスペンス作品なのだろう。ヒロインのリセット・アンソニーは魅力的だけど、展開は月並み。
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2019年08月02日

合葬


2019.Jun.22
☆☆★★★
慶応四年(1868年)、300年に亘る江戸幕府の時代が終わりを告げた。 第十五代将軍・徳川慶喜は新政府軍に江戸城を明け渡し、明治時代が幕を開けたのである。鳥羽・伏見の戦い後、将軍慶喜の警護および江戸市中の治安維持を目的として有志により“彰義隊”が結成される。秋津極(柳楽優弥)は、福原悌二郎(岡山天音)の妹・砂世(門脇麦)との婚約を破談にし、自らの意思で彰義隊へ入隊。クールな物腰の反面、主君慶喜に対して熱い忠誠心を持っていた。一方、極と悌二郎の幼なじみ・吉森柾之助(瀬戸康史)は、養子先の笠井家を追い出され、行くあてもなく赴くままに彰義隊へ入ってしまう。彰義隊の存在意義に疑問を呈する悌二郎は、彰義隊の幹部で穏健派・森篤之進(オダギリジョー)に意見するが、柾之助や極と関わり翻弄されていく。そんな中、茶屋の仲居・かな(桜井美南)は、ある事件をきっかけに極に恋心を抱くようになる。しかし、柾之助がかなを好きになり、三角関係となってしまう。新政府の兵士と隊士の対立関係は悪化し、徳川家は彰義隊との関係を持たないと宣言、隊は江戸警護の任を解かれる。これに従おうとしない隊の若者たちと政府軍との衝突を案じて、穏健派幹部は希望者の脱退を許可すると決定、異議を唱えた森は隊士たちに粛清される。そして戦乱は避け得ない運命として彰義隊を呑み込み、ついに新政府軍との一大合戦、上野戦争が始まる。

杉浦日向子の同名コミックが原作。明治維新の江戸を舞台に、将軍の警護と江戸の治安維持のために結成された彰義隊の3人の隊員たちが運命に翻弄されていく姿を描く。明治維新当時の官軍側ではない方の彰義隊の様子が垣間見えるのは、あまり描かれないだけに勉強になるね。それが面白いかは全く別だけど。桜井美南がキュートなことしか印象に残らなかったな。
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2019年08月01日

L -エル-


2019.Jun.16
☆★★★★
色のない街で生まれた少女エル(広瀬アリス)は、両親の愛を一身に受け育ったが、ある日事故で両親を失う。人生が一変し悲しみに暮れる彼女を慰めたのは、幼なじみの少年オヴェス(古川雄輝)が描く絵だった。互いに励ましあい生きていく2人。しかし大人になったエルはある選択を迫られ、突如故郷から去ってしまう。誰かを信じては裏切られ、また誰かを信じては傷つけられ、襲いかかる運命に翻弄されながら波乱の人生を懸命に生きたエル。一方、オヴェスは遠く離れた故郷からエルを思い続けていく。

Acid Black Cherryの4th ALBUM『L-エル-』が原作。愛を求めて懸命に生きる女が、過酷な運命に翻弄されていくお話。ストーリー自体は悪くないけど、なにせセットや芝居やダンスが学芸会並み。女は庇護してくれそうな男なら誰にでもなびく、がメッセージじゃなかろうに。
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2019年07月31日

トーマス・クラウン・アフェアー


2019.Jun.16
☆☆★★★
The Thomas Crown Affair (1999) on IMDb

NY。トーマス・クラウン(ピアース・ブロスナン)は自身のビル“クラウン・タワー”を根城に辣腕を奮う大富豪。だが彼は裏で名画を鮮やかな手口で盗み出すことを道楽としていた。夏のある日、美術館からモネの絵画が白昼堂々消えた。保険会社から派遣された敏腕調査員キャサリン・バニング(レネ・ルッソ)は真犯人の存在をNY署のマッキャン警部(デニス・レアリー)に告げる。クラウンに会ったキャサリンは大胆にも彼が犯人だと指摘。クラウンは騒がず、彼女の挑戦を受けて立った。キャサリンはクラウンをデートに誘い出し、彼の屋敷の合鍵を手に入れて侵入、美術館のようなそこで件のモネの絵画を発見。ところがそれは贋作だった。はめられたと知ったキャサリンはクラウンに会いに行くが彼はそこで謎めいた美女アンナ(エスター・カニャーダス)と踊っていた。ふたりの間に割り込み、情熱的に踊ってみせるキャサリン。ふたりはその夜結ばれた。ひとときのヴァカンスを楽しむふたりだが、クラウンは頻繁にアンナと密会していた。それを知って本来の自分を取り戻したキャサリンに、クラウンは不動産を処分して一緒に逃亡しようと持ちかける。愛と仕事意識の間で揺れるキャサリン。そんな彼女にクラウンは「明日、モネの絵を美術館に返す。その後逃亡しよう」と告げた。かくしてキャサリンとクラウンは、お互いの愛と信頼に対して最後の賭けに挑む。

スティーヴ・マックイーン、フェイ・ダナウェイ主演『華麗なる賭け』のリメイク。絵画強盗を道楽にする大富豪と保険会社の敏腕女性調査員の泥棒ゲームと恋の駆け引きを描く。スタイリッシュで粋で手口も鮮やかで面白いのだが、テンポ感がだれ気味でやはり一昔前の作品と感じてしまう。ヒロインのレネもおばさんだしね。エスター・カニャーダスに関心が向いてしまう。
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2019年07月30日

技術者たち


2019.Jun.16
☆☆★★★
The Con Artists (2014) on IMDb

優れた頭脳を持つ金庫破りのジヒョク(キム・ウビン)は、あらゆる方法で人を惑わす詐欺師でもあった。その仕事に最適な人材を見つけるグイン(コ・チャンソク)、どんなセキュリティシステムでも破れる天才ハッカー・ジョンベ(イ・ヒョヌ)と手を組んで宝石店を襲い、一夜にして彼らは有名になる。宝石店が財界の大物チョ社長(キム・ヨンチョル)の店だったころから、チョ社長はジヒョクらに目をつけ、ある壮大な計画を持ち込む。それは、北東アジアで最高のセキュリティを誇る仁川税関に隠された1500億ウォンを制限時間40分以内に盗むという強奪計画であった。チョ社長に強請られたままでは命が危ないため、ジヒョクらはチョ社長を出し抜く計画を企てる。

40分の制限時間内に1500億ウォンの強奪を強要された犯罪プロ集団が、それを出し抜く強奪計画を実行するお話。巧みに仕込んだ騙し合いでつまらなくはないのだが、派手な割に何だかちまちましてるのと、キム・ウビンの美男ぶりが気に障る。似たようなプロットの『ダブルバウンド』の方が、スタイリッシュで面白い。
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2019年07月29日

後妻業の女


2019.Jun.15
☆☆★★★
結婚相談所主催のパーティーで可愛らしく自己紹介する武内小夜子(大竹しのぶ)の魅力に、男たちはイチコロになっている。その一人、耕造(津川雅彦)と小夜子は惹かれ合い、結婚する。2人は幸せな結婚生活を送るはずだった。2年後、耕造が脳梗塞で突然倒れる。耕造の娘、中瀬朋美(尾野真千子)と姉の西木尚子(長谷川京子)が病院で合流すると、のんきに着替えを持って来た小夜子から法外な葬式費用を要求される。かねてから耕造の世話をろくにしていないように見えた小夜子に激昂する朋美と、ただただ唖然とする、主婦で世間知らずの尚子だったが、耕造は快復することなく亡くなってしまう。さらに、小夜子に法的効力のある遺言公正証書を突き付けられ、小夜子が全財産を相続する事実を言い渡される。朋美は同級生の弁護士に助けを求め、さっそく小夜子の調査が始まる。なんと小夜子は、金持ち老人を色香で虜にし、後妻に入って金品を巻き上げる“後妻業の女"だったことが発覚する。小夜子は過去に8人もの男と結婚を繰り返しては夫の行方がわからなくなっており、その背後には結婚相談所所長の柏木亨(豊川悦司)の影があった。朋美は裏社会の探偵・本多(永瀬正敏)とともに、次々と後妻業を繰り返してきた小夜子と柏木を追及する。一方小夜子は、次のターゲットである不動産王・舟山(笑福亭鶴瓶)を本気で愛してしまう。

黒川博行の『後妻業』が原作。高齢男性をたぶらかして後妻に収まり、死んだら遺産を総取りしてしまう“後妻業”の女と、裏で糸を引く結婚相談所の男を軸に、彼女らに翻弄される人々を描く。後妻業の仕組みや悪徳ぶりが良くわかるね。殺してしまってはいかんが、人生の最期を楽しませてくれたのなら、それで良いのかも。主役級が並ぶ豪華キャストだね。
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2019年07月28日

ドクター・エクソシスト


2019.Jun.15
☆☆★★★
Incarnate (2016) on IMDb

ドクター・セス・エンバー(アーロン・エッカート)は、悪霊に憑依された人間の潜在意識に入り込み除霊を行う有能なエクソシスト。しかし、過去に妻と息子を悪霊“マギー”によって殺され、自身も車椅子生活を送るようになったことから、今は復讐のみを目的に生きている。ある日、バチカンからきたカミラ(カタリーナ・サンディノ・モレノ)は、博士にキャメロン・スパロウ(ダヴィード・マズーズ)という青年の悪魔祓いを依頼する。博士は自分はエクソシストではないと言って断ろうとしたが、カミラが「キャメロンに憑依しているのは、マギー」と言うのを聞いて動揺する。カミラを同伴して博士はキャメロンが暮らすアパートを訪ねる。キャメロンの意識に潜入した博士は、悪魔の正体がマギーであることを確信する。博士とオリヴァー(キーア・オドネル)、ライリー(エミリー・ジャクソン)の3人は本格的に悪魔に挑もうとしていた。博士を仮死状態にしてキャメロンと博士の脳の血流を同期させ、その時間を利用して博士はキャメロンの意識に潜入するという戦術だったが、これには弱点もあった。博士を心停止させられるのは長くても8分間。博士はその僅かな時間で悪魔を追い払う必要があった。しかも、その時間はキャメロンの状態如何で短くなる可能性が高かった。その不安は的中し、博士は何もできないまま1回目の挑戦が終わる。悪魔と博士の対決は両者ともに一歩も引かないものだったが、思わぬ形で決着のときが訪れる。

かつて悪霊に妻子を殺され、自らも車いす生活を強いられたエクソシストが、その悪霊に取り憑かれた少年の意識下で対決するお話。憑依された者の心に入り込み除霊するアイデアは、独特かも。しかし、壮絶なバトルがあるわけでもなく、退屈だな。カタリーナ・サンディノ・モレノとエミリー・ジャクソンの色気は良いのですが。キャメロン役は『ゴッサム』のブルースですな。
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2019年07月27日

アウトサイダーズ


2019.Jun.15
☆☆★★★
Trespass Against Us (2016) on IMDb

イングランド南西部、グロスタシャー州。犯罪を生業に、トレイラーハウスのコミュニティに代々暮らすカトラー家。一家の後継ぎである長男のチャド(マイケル・ファスベンダー)は、天才的なドライビング・テクニックを持ち、逃走車のドライバーとして数々の悪事に関わってきた。彼は幼い子供と妻のために家業から足を洗おうと密かに計画を立てていたが、絶対的な力で家族を支配する父コルビー(ブレンダン・グリーソン)の存在がそれを許さない。ある夜、チャドは父の命令で統監の邸宅に強盗に入る。何とか警察から逃げ切るも、その事件をきっかけに壊れ始めていた父と子の<絆>は決定的な危機を迎える。

代々犯罪を生業とする流浪のアウトサイダー一族を巡る父親と跡継ぎの確執の行方を描く。根っから泥棒稼業の家族の下で育った男が、家族を想い、更生のきっかけを掴もうとする。捻りを加えた家族愛と言えそうだけど、心に刺さらないな。同様な境遇の方向けか。
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2019年07月26日

乙女たちの秘めごと


2019.Jun.09
☆☆★★★
The Sower (2017) on IMDb

ナポレオン政権下の1850年代のフランスの田舎の村。 働き盛りの男たちはみなレジスタンス活動に明け暮れ、終いには投獄されてしまう。 そして、女だけが残された。小麦を収穫してパンを作り、果物を摘み、牛から乳を搾る、女だけで平和な日々は続いた。しかし女たちは知っていた。このままでは村に「未来」がないことを。 女たちは子孫を残すために、もし男がやって来たら、皆で共有しようと、秘密の約束をかわす。 そこへ、ひとりの若い男がやって来る。ヴィオレッテ(ポリーヌ・ビュルレ)が男の世話役となり、やがて愛が芽生えていく。ヴィオレッテは、秘密の約束の実行を要求される。

ナポレオン政権へのレジスタンスで男が投獄され女だけが残された村に訪れた男を共有するお話。ナポレオンの革命で共和政支持の男たちが検挙された村に、男がひとり流れ着いたことで女が色めき立つ。愛し合ってしまった男女が、男を共有することに苛まれる。愛の高まりより性欲が先立っているようで、共感を得難いかな。田園風景は絵画のように美しいね。
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