2017年09月12日

カリスマ


2017.Sep.03
☆☆★★★
代理士を人質に青年が立てこもるという事件を担当した薮池刑事(役所広司)。しかし、事件は犯人も人質も両方死なせるという最悪の結末を迎えてしまう。このことが原因で上司に休暇を取らされることになった薮池は、犯人から受け取った「世界の法則を回復せよ」という謎のメッセージに導かれるように、ある森へと足を踏み入れる。森の中の空き地には、「カリスマ」と呼ばれる奇妙な木が一本生えていた。実はこの木は根から毒素をまき散らし周りに生える木々を根こそぎ倒していく不思議な力を持っていた。その為、植林作業員の中曽根(大杉漣)たちは他の木を守ろうとカリスマ伐採に躍起になるのだが、いつも森の奥に住む桐山(池内博之)に妨害されてしまう。桐山は、「強いものが勝つ」という信念の下、森でただひとりカリスマを守っている青年だ。ところで、森にはもう一組の住人がいた。植物の研究をしている美津子(風吹ジュン)とその妹の千鶴(洞口依子)だ。美津子は、「森全体の秩序を保つ為」に森を一度完全に破壊しようと池に毒を捲いていた。カリスマを巡り、それぞれの立場から闘争を繰り広げる住人たち。そんな彼らとの出会いの中で、薮池はやがて「あるがまま」であることが「森の法則」、ひいては「世界の法則」であると結論に達する。だた、そこへ猫島(松重豊)を中心としたプラントハンターが乱入。カリスマは根こそぎ引き抜かれ、神保姉妹によって焼かれてしまう。しかし、薮池には森の更に奥に巨大な木がそびえ立っているのが見えた。カリスマが本当の姿を現したのだ。生き甲斐をなくし呆然と立ちすくむ桐山、猫島の部下を処刑する作業員たち、猫島の金を奪い森を出ようとして桐山に殺される千鶴、森の人たちに次々と異変が生じていく。そんな中、美津子は本当のカリスマを爆破させるが、薮池はその下に新しい芽を発見する。その芽を美津子に託す薮池。彼は、怪我を負った猫島を連れて森を出ていく。

森の中に生える一本の不思議な木を巡る人々の葛藤を描く。真に自由に生きることの意味や、生きることも死ぬこともあるがままでいい、ということを訴えた作品なんだろうか。寧ろ、人間社会の争いを、木や森の生態系の争いに例えた作品で、個性を認め合うべきと言ってるのでは。今やメジャーなバイプレーヤー(大杉漣、松重豊、田中要次)の当時を観るのも良いね。風吹ジュンは40代前半、洞口依子は30台前半か。奉られている黒沢清監督だけど、傑作は少ないね。
カリスマを買って観る
こちらのカリスマレビューも参考に
posted by どん at 22:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。