2019年04月09日

袋小路


2019.Mar.10
☆☆★★★
Cul-De-Sac (1966) on IMDb

険気っぽい古城のある淋しい陸繋島に、2人のギャングがやって来た。容貌怪異な大男リチャード(ライオネル・スタンダー)は右腕を射たれて繃帯で吊り、狡猾だが気の弱そうな小男アルバート(ジャック・マッゴーラン)は腹に弾を受けて苦しそうな様子。動けないアルバートを車に残し、リチャードは城の方へ向う。城に住んでいるのは奇妙な夫婦で、中年の禿頭の夫ジョージ(ドナルド・プレザンス)は非情にエキセントリックな感じ、若い妻のテレサ(フランソワーズ・ドルレアック)は欲求不満そうでいて投げやりな物憂さがあった。2人は結婚10ヵ月目で、再婚のジョージは、全財産を投げ打ってこの城を買い取り、若妻と一緒に理想的な生活に入ろうとしたのだった。彼は好きだった絵を描きテレサは鶏小舎を作っていた。この日、彼女は近隣に住む青年クリストファー(イェーン・クォーリア)とエビ釣りに行き、夜、ヤキモチを焼く夫をからかっていた。そんな時、リチャードが踏み込む。ピストルで脅かし、自分のボスに電話を掛け、島まで迎えに来るように頼む。彼等の仕事は不成功だったらしく、ボスはカンカンだ。リチャードは夫妻を手伝わせてアルバートを迎えにいくが、潮が満ちて、全身水びたしで車の中に居た。ジョージはオドオドとリチャードの命令に従い、テレサはそれが不満そうだ。アルバートが死に、深夜、リチャードが彼を埋める穴を掘っているとテレサが手製のウォッカを持って現れ手伝う。2人はへべれけに酔っぱらう。夜も白みかけた頃、2人の様子に驚いて出て来たジョージも加わり、酔っぱらい、身の上話をする。陽が昇ってもリチャードのボスの迎えは来ない。

ロマン・ポランスキー監督作。孤島の古城を買い取り、若い妻と理想郷を求める中年男の生活に、逃亡中のギャングや旧友一家が来訪し、奇妙な人間関係が生成消滅するお話。良好な関係とは言い難い夫婦に、訳ありな人々が乱入してくるブラックコメディですかね。人間関係が揺れ動くのは面白くはあるけど、ポランスキーの初期3編の中では『反撥』が突出してるな。全く気付かなかったけど、ジャクリーン・ビセットが出てた。長編デビュー作なのかも。フランソワーズ・ドルレアックは、カトリーヌ・ドヌーヴの姉なんだ。
袋小路を買って観る
こちらの袋小路レビューも参考に続きを読む
posted by どん at 22:12| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする