2016年11月30日

二流小説家 シリアリスト


☆☆☆★★
売れない小説家の赤羽一兵(上川隆也)のもとに、連続殺人事件で死刑判決を受けた呉井大悟(武田真治)から、自分の告白本の執筆を頼みたいとの手紙が届く。呉井は自分の熱狂的な信者である3人の女性を取材し、彼女と自分を主人公とした官能小説を書いてくれれば、告白本の出版を許可すると告げた。呉井の弁護人・前田(高橋惠子)は、呉井の死刑執行後なら出版を許可するが、呉井は無実だと言い放つ。一流小説家になりたい赤羽は官能小説の執筆を決意。呉井が指定した女性に順に会い、官能小説を書き上げていく。3人目の女性を訪ね、再訪した際、赤いバラをあしらった頭部のない死体を発見する。嫌な予感に駆られ確認すると、先の2人とも惨殺されていた。その手口は12年前の呉井の手口とまったく同じもの。刑務所にいる呉井に今回の事件の犯行は不可能。実は呉井は無実で、真犯人が新たな犯行を始めたのでは、と思われた。赤羽は、被害者の妹・長谷川千夏(片瀬那奈)と真相を追う。

デイヴィッド・ゴードンの『二流小説家』が原作。連続殺人犯の告白本を執筆することになった売れない小説家が次々と発生する殺人事件に巻き込まれ、自ら事件解決に奔走するお話。平山あや、片瀬那奈、目当てに観始めたら、2年前に観てたことに気付く。相変わらず原作は未読ですが、映画からするとミステリー的には並ですね。留置中に猟奇連続殺人が復活するとか、呉井の狂気や美意識を熱演した武田真治とか、見所はあります。演出や構成次第で、見応えあるミステリーになるのでは。トリックがわかってるので、平山あや、片瀬那奈の出番が少ないのがやたらと気になるな。
二流小説家 シリアリストを買って観る
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こちらの二流小説家 シリアリストレビューも参考に
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2016年11月29日

美しい絵の崩壊


2016.Oct.04
☆☆★★★
オーストラリア東海岸のビーチタウン。双子の姉妹のように同じ時を過ごしてきたロズ(ロビン・ライト)とリル(ナオミ・ワッツ)は、今では同い年の男の子がいる。ロズの息子トム(ジェームズ・フレッシュヴィル)とリルの息子イアン(ゼイヴィア・サミュエル)は、母親たちと同様に親友であり、海辺の生活を満喫していた。イアンは幼少期に父親を亡くし、それからはロズをセカンドマザーとして慕っていたが、いつしかロズへの気持ちは強い恋心へと変わっていく。ある日、ロズの夫ハロルド(ベン・メンデルソーン)は、シドニー大学で演劇の専任講師の職を得たと、家族揃ってシドニーへ転居することを提案。トムの為にも都会で暮らした方が良いと主張するハロルドだが、入り江の家やギャラリーでの仕事を手放したくないロズは即答を避ける。ある夜、深酒をしたトムの介抱のためにロズの家に泊まったイアンは、ロズへの気持ちを抑えきれず、2人は一夜を共にする。母とイアンの行為に気付いたトムはショックを受け、あてつけに同じことをしようとリルに迫る。一度は拒否したリルだが、トムを受け入れて一線を越えてしまう。ロズもリルもお互いの息子と関係を持ってしまったことに戸惑いながらも、2人は愛される幸せをかみしめていた。結局ロズはシドニーへ行くことを拒み、許されないことだと知りながら、2組の男女はその関係を続けることを選ぶ。2年後、ハロルドはシドニーで新しい家庭を持っていた。一方、入り江ではロズとイアン、リルとトムの関係は密やかに続いていた。イアンは母の会社で働き、トムは父と同じ演劇の道に進んでいる。そんな中、舞台演出のために長期でシドニーへ赴いたトムは、その舞台の成功とともに女優のメアリー(ジェシカ・トヴェイ)との結婚が決まり、ロズは自分とイアンの関係も清算する時期だとイアンを説得する。だがロズを愛しているイアンは納得がいかず、自棄になったイアンはトムの結婚式に出席していたハナ(ソフィー・ロウ)と付き合うが、そこに愛はなかった。ハナとの関係を終わらせようとしていた矢先、イアンはハナに妊娠を告げられる。数年後、ロズとリルは可愛い孫たちに囲まれていた。入り江で戯れる一家の様子は美しい一枚の絵画のようであったが、ある晩、リルとトムが秘密裏に体の関係を続けていたと知ったイアンは、その脆く美しい絵を一気に崩壊させてしまう。

ナオミ・ワッツもの。ノーベル文学賞を受賞した英国を代表する女性作家ドリス・レッシングの小説『グランド・マザーズ』が原作。双子のように育った親友同士の母親が、ある夏の日、互いの10代の息子と恋に落ちる。欲望と幸福感に溺れる中で、崩壊へと向かう家族のお話。10代後半の男が、友人の母親と関係するなんて、誘われない限りはないだろうね。ナオミ・ワッツとロビン・ライトだから、辛うじて成立するけど。そのナオミ・ワッツも老けてしまったな。綺麗な映像の中身は、とにかくドロドロ。
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こちらの美しい絵の崩壊レビューも参考に
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2016年11月28日

イノセント・ライズ


2016.Oct.02
☆☆★★★
1938年9月。フランスの北西部のある海岸。風光明媚な同地の見晴らし台で、ロンドン警視庁の元警部ジョー・グリーン(ドナル・マッカン)が謎の自殺を遂げる。彼を恩人と仰ぐ元部下の刑事アラン・クロス(エイドリアン・ダンバー)が事件の調査にやってくる。彼はフランス警察のモンフォール(ベルナール・アレール)に頼み、彼の娘でジョーの通訳をしていたソランジュ(ソフィ・オーブリー)を助手代わりに、事件の鍵を握るらしいグレイヴス家に乗り込む。グレイヴス家当主のヘレナ夫人(ジョアンナ・ラムリー)はナチス信奉者、息子のジェレミー(スティーヴン・ドーフ)は10年前に双子の弟を殺した疑惑があり、しかもアメリカ帰りの妹セリア(ガブリエル・アンウォー)とはただならぬ関係にあるらしい……と、きなくさい雰囲気がクロスを苛立たせた。ジェレミーの妻モード(マリアンヌ・ドニクール)は実はユダヤ人で、ヘレナは彼女を毛嫌いし、ジェレミーと口喧嘩が絶えない。セリアの前の婚約者は数年前に謎の事故死を遂げていた。彼女は新しい婚約者のクリストファー(メルヴィル・プポー)を連れてきたが、彼の前でもジェレミーとの親密さを隠さない。セリアはクロスに「私を守って」と頼み、クロスはそんな彼女に魅かれていく。その矢先、ヘレナが殺され、容疑者としてジェレミーが逮捕される。嵐の夜。クリストファーはセリアに愛想をつかして去った。忍んできたセリアをクロスは抱く。抱かれながらセリアは真相を語る。

幼年時代の悲劇的な出来事に束縛されたまま、自分たちの間が引き裂かれる事を危惧するあまり、最終的には悲劇的行動に導かれてしまうふたりの近親相姦的な愛の姿を描く。トラウマと育ちの良さのせいで、精神状態が幼児のまま大人になってしまったのだな。ガブリエル・アンウォーがキレイですな。警部の娘ソフィ・オーブリーもキレイなんだけど、やや霞むな。濡れ場でも欲しかったところ。幼年時代のセリアをキーラ・ナイトレイが演じてます。気付かなかったけど。
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posted by どん at 21:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする