2016.Jul.31
☆☆☆★★
2013年、太平洋グアム沖の深海に異世界と繋がる割れ目が生じ、そこから現れた怪獣がサンフランシスコを襲撃。USは陸海空軍の総攻撃で撃破に成功するが、その後も次々と怪獣が出現し太平洋沿岸都市を襲うようになったため、沿岸諸国は環太平洋防衛軍(PPDC)を設立し、怪獣迎撃用の巨人兵器イェーガーを建造して立ち向かう。これによって人類は一時的に優位に立ったが、怪獣の出現ペースは早まっていき、再び人類は劣勢に追いやられる。
2020年、米国アンカレッジを怪獣が襲撃。ローリー(チャーリー・ハナム)と兄ヤンシーがイェーガー「ジプシー・デンジャー」で迎撃するが、戦闘で機体が大破し、ヤンシーが戦死。ローリーは脳への負担に耐えて単独での撃破に成功。しかし世界各国の政府首脳陣は、次々失われるイェーガーの補充が追いつかないため、イェーガー計画中断をPPDCのペントコスト司令官(イドリス・エルバ)に告げる。同時に、世界各国に巨大防護壁を建造する計画により、徹底した防御策に出る。しかしその壁も怪獣の侵攻の前では意味をなさず、人類は滅亡の危機に瀕していた。
2024年、パイロットを辞めたローリーの元にペントコストが現れ、異世界と繋がる深海の割れ目を破壊する計画への参加を求める。ローリーは香港のPPDC基地へ向かい、かつての乗機ジプシー・デンジャーと、機体の修復やパイロットの選定を担当する研究者・森マコ(菊地凛子)と出会う。マコは研究者ながら戦闘能力も高かったが、過去のトラウマを知るペントコストから搭乗を止められていた。マコの高い実力を見抜いたローリーは、彼女とのペアで操縦テストに挑む。しかし、マコの不慣れから危機を招いたことで、ペントコストはローリーのパートナーを別の人間に決める。
2025年、香港を過去最大級・カテゴリー4の怪獣2体が襲撃。ペントコストは、残る4機のイェーガーのうち3機を出撃させるが、2機が破壊され、1機も電磁衝撃波で機能停止に陥り、パイロットも負傷してしまう。待機していたローリーとマコが、アナログ回路のため電磁衝撃波の影響を受けないジプシー・デンジャーで出撃。初の実戦ながら、怪獣を2体とも撃破する。喜ぶ間もなく、更にカテゴリー4の怪獣2体が出現。ペントコストは、残る2体のイェーガーで割れ目の破壊作戦を実行することを決断し、自らイェーガーに乗り込み、出撃。2機が海底の割れ目に到着すると、更に巨大な初のカテゴリー5怪獣も出現。
日本のマンガやアニメ、特撮作品への造詣が深いギレルモ・デル・トロ監督作。太平洋の海底から次々と現れる巨大怪獣に、2人組みの兵士が操縦する巨大ロボットで立ち向かうお話。『マジンガーZ』や『ガンダム』みたいに人が乗るタイプのロボット。怪獣ロボットものの王道なストーリーですな。敗れたり、犠牲になったり、協力したりで、ちょっと感動もします。ハリウッドで怪獣を撮ると妙な出来になるのですが、日本のアニメっぽいものができるのですね。ギレルモ監督の理解度によるところが大きいのかと。菊池凛子がヒロインですね。おいしい役で、日本人的には嬉しいですな。
パシフィック・リムを買って観る
こちらのパシフィック・リムレビューも参考に
続きを読む