2016年03月31日

トリコロール 白の愛


2016.Feb.06
☆☆★★★
パリ。まだ片言のフランス語しか話せないポーランド人のカロル(ヤヌーシュ・ガヨス)は、性的不能が原因でフランス人の妻ドミニク(ジュリー・デルピー)に離婚を求められている。カロルは裁判所で時間がほしいと哀願するがドミニクはもう愛してない、と言い捨てる。行き場をなくしたカロルは地下鉄の通路で同郷のミコワイ(ズビグニエウ・ザマホフスキ)に出会う。2人は奇妙な友情を温め始める。彼はカロルに人生に絶望して死にたがっている男に手をかす気はないか、ともちかけるがカロルは断わる。彼はミコワイのトランクに隠れ、パリで見つけた少女の胸像を抱えながら故郷に再び戻る。カロルは再び働き始めるが、美容師稼業に見切りをつけ、やくざな両替屋の用心棒になる。そして両替屋たちの土地買収の計画を出し抜くため動き始める。またフランス語も本格的に学び始める。そんなある日ミコワイに再会した彼は殺してほしいと願っている男の頼みを聞く。しかしその男はミコワイ自身であった。カロルの銃で一度死を見たミコワイは生まれ変わる。一方、大金持ちになったカロルは電話をしても受け付けてくれないドミニクをポーランドに来させるために自ら死を偽り、遺産の受取人をドミニクにした。葬儀に現われたドミニクが予想外に涙を浮かべているのを遠くから確認したカロルはその夜、彼女の前に現われ、2人は裸になり深く愛を誓い合う。満ち足りた顔で眠っているドミニクを残してカロルが去った後、彼の自殺に不審を抱いた警察がホテルに現われ、ドミニクを逮捕する。カロルは人目を避け、ドミニクのいる収容所の前に立つ。檻の中からのドミニクの視線とカロルの視線は愛を交し合う。

ジュリー・デルピーなので観る。キェシロフスキ監督のトリコロール3部作の2作目。「愛の平等」がテーマ。性的不能から妻に去られた男が、やがて金持ちになって、妻に奇妙な復讐するお話。23〜4歳のジュリー・デルピーは、とてもキュート。でも、出番が少な過ぎ。何が「平等」なのか、ストレートじゃないですな。報復≒平等にもとれるし、平等なはずのフランスで邪険にされるが、窮屈そうなポーランドで平等を勝ち取った、というようなアイロニーなのかな。3作目の『赤』は、主演がイレーヌ・ジャコブなので何となく観る気がしないのぉ。
トリコロール/白の愛を買って観る
こちらのトリコロール/白の愛レビューも参考に
posted by どん at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月30日

トリコロール 青の愛


2016.Feb.06
☆☆★★★
ジュリー(ジュリエット・ビノシュ)は自動車事故で夫と娘を失う。夫は優れた音楽家で欧州統合祭のための協奏曲を作曲中だった。ジュリーは、田園地帯にある屋敷をすべて引き払い、それまでの人生を拾ててパリでの新しい生活を決意する。そして夫の未完の協奏曲のスコアも処分してしまう。ジュリーは、空っぽになった家に密かにジュリーに思いを奇せていた夫の協力者であったオリヴィエ(ブノワ・レジャン)を呼び出し、一夜を共にするが、彼が覚める前に家を後にする。手には彼女と過去を結ぶ唯一のあかし、“青の部屋”にあったモビールを握っていた。パリでの生活を始めるジュリーは静かな毎日を過ごしながらも脳裏には協奏曲の旋律が甦ってきて、焦燥感と不安に駆られていた。老人ホームにいる母親(エマニュエル・リヴア)もジュリーを虚ろな目で見ているだけだった。そんなある日テレビをつけるとオリヴィエが、処分したはずの楽譜を持ち、自分が曲を仕上げると宣言しているのを見る。そして夫が見たこともない若い女性と写っている写真も公開されていた。大きな動揺の後、ジュリーは、オリヴィエに曲の手直しを夫のメモを元に指示し、また夫の愛人で彼の子を身ごもっているサンドリーヌ(フロランス・ぺルネル)に屋敷を譲る。ついに完成した曲をオリヴィエは、ジュリーの作品として発表すべきであると言う。ジュリーは、ひとしきり考え、彼の元に向かい、彼の愛を受け入れることを決意する。

ジュリエット・ビノシュもの。フランス国旗を構成する3つの色をモチーフに、ポーランドのクシシュトフ・キェシロフスキが監督した「トリコロール」3部作の1作目。それぞれの作品が「自由(青)・平等(白)・博愛(赤)」の象徴なのだとか。音楽家の夫と娘を失って喪失感に苛まれた女が、新たな生へ歩み始めるお話。綺麗にまとまった作品なんですが、表面的な感じで、心に刺さってくるものがなかったなぁ。キェシロフスキ監督作は、『ふたりのベロニカ』しか観てないけど、こういう面もあったのか。
こちらのトリコロール/青の愛レビューも参考に
posted by どん at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月29日

パラサイト・クリーチャーズ


2016.Feb.06
☆☆★★★
科学者と共にアルプス山脈で気象調査を行っている観測基地の管理人ヤネク(ゲアハート・リーブマン)。ある日、観測機器故障のため山深くに向かった一行は、氷河の一角が紅く染まっているのを発見する。しかし変異した氷河の調査を開始した矢先、狂犬病に感染したらしきキツネに愛犬が襲われてしまう。治療のため基地に戻ったヤネク達だが、突如彼らに未知の生命体が襲いかかる。何とか生命体を撃退するも、ほどなくして紅く染まった氷河を分析した科学者から驚愕の事実が告げられる。そんな中、観測所の成果を確認しに登山していた大臣一行も道の生命体に襲われる。

オーストリア製作のクリーチャーもの。アルプス山脈で繰り広げられる未知の生命体と人間の死闘を描いたお話。異種生物のDNAを交配させ、合成された生物を作り出すウィルスだったのですな。様々に合成された突然変異体が暴れまくる展開は面白いですが、その域を出ないのが残念。作品自体に恐怖感はないけど、環境破壊が進んでウィルスが下流へ流れ出したら、と想像するとその後の世界が怖いね。
パラサイト・クリーチャーズを買って観る
こちらのパラサイト・クリーチャーズレビューも参考に
posted by どん at 21:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする