2014年12月31日

グランド・マスター


2014.Dec.21
☆☆★★★
1936年、中国。北の八卦掌の宗師《グランド・マスター》ゴン・パオセンは引退を決意、跡継ぎに一番弟子のマーサン(マックス・チャン)を指名する。パオセンは南の佛山で引退試合を開き、自分に勝った真のグランド・マスターに、やり残した南北統一の使命を任せようとする。野望を抱くマーサンは南の各流派を潰しにかかり、怒ったパオセンに佛山から追い払われる。パオセンの娘で、奥義六十四手をただ一人受け継ぐゴン・ルオメイ(チャン・ツィイー)も、試合に出たがる。一方、南の武術界からは詠春拳の宗師・イップ・マン(トニー・レオン)が送りこまれる。7歳で詠春拳の門下に入った彼は三代目宗師を引き継ぎ、妻と二人の子供と共に満ち足りた暮らしを送っていた。闘いの舞台は、佛山で最も有名な娼館“金楼”。イップ・マンはまずここで働く様々な流派の武術家たちと闘う。八掛掌、形意拳、洪家拳の使い手である武術家たちを倒したイップ・マンの人格を検分した上で、パオセンはイップ・マンに後を託す。だがルオメイは父に黙ってイップ・マンを金楼に呼び出し、奥義六十四手を見事に決めて勝利する。しかしその時、同じ高みを目指す二人の間に何かが芽生える。雪に包まれた地から手紙を送るルオメイの胸には、熾烈な闘いで交わした視線と重なる呼吸が甘く切なく甦る。1937年、日中戦争勃発。1938年10月には日本軍が佛山に侵攻、イップ・マン邸は憲兵隊に奪われる。日本軍への協力を拒否したイップ・マンは貧窮に苦しみ、幼い娘の餓死という悲劇が彼を襲う。一方、ルオメイは列車の中で、日本軍に追われる八極拳の宗師・カミソリ(チャン・チェン)を助ける。彼は中国国民党の特務機関に属し、暗殺者として恐れられる男だった。マーサンは日本側につき、1940年に満洲国奉天の協和会長に就任。マーサンの人格を問題視するパオセンは、跡継ぎを破棄、逆上したマーサンは師匠を殺害する。ルオメイは秘めていたイップ・マンへの想いを封印し、復讐に向かって技を磨く。1950年、宗師たちはそれぞれの事情で香港に流れてきていた。イップ・マンは武術を教え、多くの弟子たちから慕われている。カミソリは、激烈な闘いを制して組織から脱退、その後八極拳を弟子に伝えた。そんなある日、診療所を開くルオメイを訪ねたイップ・マンは、10年前の大晦日の復讐劇を知る。

2014年、最後の作品がこれ。祝365本達成。さて本作、各地の宗師たちの頂上決戦を描いたアクション作品、ではありません。日中戦争の時代に武術家がどうしていたのか、といった内容ですね。ブルース・リーの師匠として知られる主人公のイップ・マンの内面に迫ろうとしてるようなのですが、それを描き込むより、他の武術家のエピソードを羅列したことで、散漫な出来になっちゃいましたね。カミソリなんて武術家とからまないし。イップ・マンは味付けにして、ルオメイの生き様を軸に編集すると一番まとまりが良いのかも。
グランド・マスターを買って観る
こちらのグランド・マスターレビューも参考に
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2014年12月30日

真夏の方程式


2014.Dec.21
☆☆☆☆★
手つかずの美しい海が残る玻璃ヶ浦で進められている海底鉱物資源開発計画の説明会にアドバイザーとして招かれた物理学者・湯川学(福山雅治)は、川畑夫妻(前田吟、風吹ジュン)が経営する旅館「緑岩荘」に滞在する。そこで湯川は一人の少年・恭平(山崎光)と出会う。恭平は親の仕事の都合で、夏休みの間、親戚である川畑家の旅館で過ごすことになったという。翌朝、堤防下の岩場で男性の変死体が発見された。男は旅館のもう一人の宿泊客・塚原(塩見三省)。彼は元捜査一課の刑事で、服役後に消息を断ったある殺人事件の犯人を捜していたらしい。現地入りした捜査一課刑事・岸谷美砂(吉高由里子)は、さっそく湯川に協力を依頼。やがて、環境保護活動にのめりこむ旅館の一人娘・成実(杏)や、観光業がふるわず廃業を考えていたという川畑夫妻、そして恭平をも巻き込みながら、事件を巡る複雑な因縁が次第に明らかになっていく。湯川はこの事件の哀しき真相に気づく。

「ガリレオ」シリーズだからと言って、この作品をミステリーとして観ると失望すると思います。人間ドラマとして観た方が楽しめます。真相がわかった上で、それをどう対処するかにこの作品としての特徴があるからですね。今まで守られてきた者に今度は人を「守る使命がある」と断じ、「全てを知った上で、自分の歩む道を選択」する賢明さと勇気を持て、と諭すあたりに。少年に重い選択を背負わせて良いのか、警察もそれを納得してるのか、とか思ってしまうが。
真夏の方程式を買って観る
こちらの真夏の方程式レビューも参考に
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2014年12月29日

はじらい


2014.Dec.20
☆☆★★★
映画監督フランソワ(フレデリック・ヴァン・デン・ドリエッシュ)は、「タブーと歓び」をテーマとした新作映画の準備にとりかかっていた。タブーとされる性的行為に挑み、彼女たちが絶頂へと高まる過程の神秘を撮影することだった。フランソワは、オーディションを受けに来た女優に、カメラの前で自慰を行うカメラテストを要求。それに呆然とする者、怒って出て行く者、隠れていた欲望を開花させ恥じらいとともにエクスタシーを迎える者。カフェで遭遇したフランソワに自分を積極的に売り込んでいったジュリー(リーズ・ベリンク)が合格。フランソワは、3人の女性が交わるシーンを映画のクライマックスにしようと考え、残りの2人を見つけるため、さらにオーディションを続ける。2人目の合格者はシャーロット(マロウシア・デュブルイル)。彼女はフランソワを高級レストランへと誘い、テーブルの下で自慰を始める。そこに合流したジュリーとも、下着の中を触り合う。シャーロットとジュリーはその後、ホテルで激しいセックスを繰り広げる。続くオーディションに現れたのは、シャーロットとジュリーの行為を見ていた、レストランのウェイトレス・ステファニー(マリー・アラン)。彼女は生まれて初めての自慰をフランソワに披露し、オーディションに合格する。フランソワは、3人の官能的なセックスを撮影し、映画の成功を確信する。しかしそのビデオを見たフランソワの妻(ソフィー・ボネット)は、彼に警告を与える。その警告通り、3人の女性たちはフランソワに依存し始め、複雑で微妙な関係は、いつ崩れてもおかしくなかった。

脱ぎっぷりが潔いですな。それを観るための作品かと。仏映画はかつてもっと退廃的なものを描いていたけど、逆行してるのかな。本作のジャン=クロード・ブリソー監督自身が、2002年に監督した「ひめごと」のオーディションを、本作と同じプロセスで行い、4人の女性からセクハラで訴えられ、1年の執行猶予と多額の賠償金を支払ったのだとか。
はじらいを買って観る
こちらのはじらいレビューも参考に
posted by どん at 16:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする