2014年05月31日

最強のふたり

最強のふたりコレクターズ・エディション(2枚組)(初回限定仕様) [DVD] / フランソワ・クリュゼ, オマール・シー, オドレイ・フルーロ, アンヌ・ル・ニ (出演); エリック・トレダノ, オリヴィエ・ナカシュ (監督)
2014.May.18
☆☆☆★★
パリに住む富豪のフィリップ(フランソワ・クリュゼ)は、頸髄損傷で首から下の感覚が無く、体を動かすこともできない。フィリップと秘書のマガリー(オドレイ・フルーロ)は、住み込みの新しい介護人を雇うため、候補者の面接をパリの邸宅でおこなっていた。ドリス(オマール・シー)は、職探しの面接を紹介され、フィリップの邸宅へやって来る。ドリスは職に就く気はなく、失業手当をもらうための不採用の証明書が欲しいだけだった。周囲の憐れみの同情と腫れ物に触るような態度に辟易していたフィリップは、そんなドリスのふてぶてしい態度に興味を抱き、採用してしまう。その日から相入れないふたつの世界の衝突が始まった。クラシックとソウル、高級スーツとスウェット、文学的な会話と下ネタ、だが、2人とも偽善を憎み本音で生きる姿勢は同じだった。互いを受け入れ始めた2人の毎日は、ワクワクする冒険に変わり、ユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。ある日、ドリスの経歴を調べた親戚が、宝石強盗で半年服役した前科者だから気をつけるようにとフィリップに忠告する。しかしフィリップは、「彼は私に同情していない。そこがいい。彼の素性や過去など、今の私にはどうでもいい事だ」と、毅然と答える。フィリップを車の荷台に乗せるのを「馬みたいだ」と嫌がって助手席に座らせたり、早朝に発作を起こした彼を街へ連れ出して落ち着くまで何時間も付き合ったり、意外にもドリスには自然な思いやりや優しさがあった。だが別れは突然やってくる。ヘマをして仲間にシメられたドリスの弟が、ドリスのもとに逃げ込んで来た。家族のことを真剣に思うドリスを見たフィリップは、「やめにしよう。これは君の一生の仕事じゃない」と提案する。翌朝、名残を惜しむ邸の人々に、陽気に別れを告げるドリス。フィリップは真っ当な介護者を雇い、ドリスは運転手の仕事を見つける。が、フィリップは再び孤独に陥っていた。そしてドリスは突然真夜中に呼び出される。

心あたたまる系のヒューマン・コメディですな。感動や感涙を期待すると、ちと違うかも。実話ベースなんですが、ユーモアで上手くまとめてますね。フィリップはもともとパラグライダーで飛ぶような冒険心に満ちた人で、肉体的な制約よりも精神的な制約が苦痛だったのね。そのタガを外してくれるきっかけが欲しかったのだな。
最強のふたりを買って観る
こちらの最強のふたりレビューも参考に
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2014年05月30日

風にそよぐ草

風にそよぐ草 [DVD] / サビーブ・アゼマ, アンドレ・デュソリエ, アンヌ・コンシニ (出演); アラン・レネ (監督)
2014.May.18
☆☆☆★★
ある日、歯科医のマルグリット(サビーヌ・アゼマ)は、ショッピング帰りに引ったくりに遭いバッグを奪われてしまう。ショッピングセンターの駐車場でマルグリットの財布を拾った初老の男性ジョルジュ(アンドレ・デュソリエ)。お金は抜き取られていたが、小型飛行機の操縦免許証が入っていた。その顔写真を見て恋に落ちてしまう。財布をどう彼女に届けようかと思案したものの、結局、警察に届ける。翌日、マルグリットから電話を受けたジョルジュだったが、お礼だけのそっけない態度に失望して無礼な態度を取ってしまう。が、その態度を反省したジョルジュは、謝罪の手紙を彼女の家のポストに投函。数日後、気にしていないという返事が届くと、再び手紙を書く。しかし、彼女からの返事はない。これをきっかけに毎晩のように、留守電に“話がしたい”とメッセージを残すジョルジュ。だがある夜、電話に出た彼女から“電話しないでほしい”と言われ、翌朝、彼女の車のタイヤを切り裂いてしまう。これを受けて、警察に相談するマルグリット。相談を受けたベルナール刑事(マチュー・アマルリック)は、ジョルジュを訪ね、優しく諌める。しかし、ジョルジュは深く傷ついていた。ジョルジュからの連絡は途絶えたものの、逆にマルグリットは彼を傷つけたのではないかと、気に病む。そしてある夜、ジョルジュ宅に電話して妻スザンヌ(アンヌ・コンシニ)から居場所を聞き出すと、外出先の映画館に駆け付ける。初めて直接会って話をした2人の距離は近づいて行くが、スザンヌを含めた友人関係を築きたいマルグリットにジョルジュは幻滅して去って行く。すると今度はマルグリットがジョルジュのことで頭が一杯で仕事にも身が入らなくなってしまう。ある日、ジョルジュとスザンヌを自分が操縦する飛行機に乗せたいと2人を飛行場に招待する。そして、飛行場で偶然2人切りになったジョルジュとマルグリットは熱いキスを交わし、2人の恋は本格的に始まったかのように思えた。その後、マルグリットが操縦する飛行機で、ジョルジュが、マルグリットに勧められるまま操縦桿を握ったことで、スザンヌも乗せた飛行機は墜落する。

シニカルなラブストーリーですな。ある行動が相手に影響を与え何らか返ってるのだけど、気持ちがなかなか一致しないで双方揺れ動く、そのピンポンの様な様態が面白いですな。そういうところを「風にそよぐ草」と称したのかな。アンヌ・コンシニの出番が少ないのが残念。フランスでは、結婚してようと恋愛にはここまで寛容なのかね。
風にそよぐ草を買って観る
こちらの風にそよぐ草レビューも参考に
posted by どん at 22:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月29日

ローマ法王の休日

ローマ法王の休日 [DVD] / ミシェル・ピッコリ, イエルジー・スチュエル, レナート・スカルパ, ナンニ・モレッティ, マルゲリータ・ブイ (出演); ナンニ・モレッティ (監督)
2014.May.17
☆☆☆★★
ローマ法王の逝去に伴い、次期法王を決める選挙(コンクラーヴェ)が行なわれる。世界中のカトリック教徒が固唾を飲んで見守る中、誰も予想していなかった無名の枢機卿メルヴィル(ミシェル・ピコリ)が新法王に選ばれる。しかし、就任の演説を前にしたメルヴィルは重圧に耐え切れずに、大群衆の前に現われることが出来なくなってしまう。困り果てた報道官たちは、素性を知らないセラピストに診察してもらうため、極秘裏に法王をヴァチカンの外に連れ出す。ところがメルヴィルは、彼らの隙を突いてローマの街へと逃げ出してしまう。この事態にヴァチカン事務局は、法王が行方不明になった事実を隠しつつ、その行方を追う。一方、メルヴィルは市井の人々と接する中で信仰心や法王の存在意義について見つめ直すこととなる。実はメルヴィルには役者志望だったが才能がなく演劇学校への入学を果たせなかった過去があった。そんなメルヴィルが知り合った役者たちの芝居を観劇をしていると、そこにヴァチカン報道官の計画に賛同した枢機卿らが大挙して現れ、メルヴィルはヴァチカンに戻らざるを得なくなる。新法王として初めて信者たちの前に姿を現したメルヴィルは、「自分は導く者ではなく、導かれる者である」との言葉と謝罪の言葉を残し、信者らの前から姿を消す。後には落胆する信者たちと枢機卿らの姿が残された。

「ローマの休日」とプロットが似た作品。主人公をローマ法王に置き換えると、こういう展開になるのですな。結構シニカルで面白い。ラストには、やや肩透かし感はありますが。しかし、これによって、宗教や信仰そのものを揺るがしてしまうのだから、ある意味衝撃の結末ですね。こういう作品を創って大丈夫なのか心配してしまう。
ローマ法王の休日を買って観る
こちらのローマ法王の休日レビューも参考に
posted by どん at 13:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする