2013年10月31日

悪の階段

悪の階段

2013.Oct.14
☆☆☆★★
とあるビルから200万円を奪った岩尾(山崎努)、前科3犯の下山(西村晃)、若い熔接工熊谷(久保明)、社長のお抱え運転手小西(加東大介)は、亜東化学の金庫に2日間置かれる社員の給料4000万の現金を狙う。亜東化学の建設時、現場で働いた岩尾の綿密な計画で、札束の詰まったトランクを手中にした。初めて大金を手にした男たちは、4000万の山分けに夢中。だが岩尾は発覚を恐れ、半年間は金に手をつけぬよう命令。岩尾は、町外れに不動産屋の看板を出すと、地下室の金庫に金を納め、4人で管理することに決めた。岩尾には街で拾い、献身的なルミ子(団令子)という女がいる。大金を前に、男たちの欲望は膨らむ。一方警視庁は、内部事情に通じた複数犯で捜査を開始。小西は、社長の妾お京(久保奈穂子)と通じ、6カ月の禁を早くも破ろうとしていた。話を聞いた岩尾は、下山と共謀、金を出すと見せかけて小西を片付けた。さらに岩尾は、熊谷をルミ子に誘惑させ、下山に殺させた。だが残った下山とルミ子は、同じ轍を踏まない。下山は、事件当夜警備員に顔を見られたことから、手配される危険を感じ、岩尾に、山分けを迫る。岩尾は、金庫の側で金を出そうとする下山を殺した。岩尾は、2人で山分けをする前夜祭だとウィスキーをルミ子にすすめた。岩尾の冷酷さに恐怖を感じたルミ子は、岩尾の立ったすきに、ウィスキーのグラスを交換。当然のように岩尾は、毒殺。4人の男の夢はルミ子一人に実現されようとしていた。小西からと、事務所にお京を呼んだルミ子は、毒入紅茶をすすめ、殺すと、下山、岩尾、お京を並べて火をつけた。だがお京の前歯の金歯から、狂言であることが判明。ルミ子は、秘かに手配された。

スリラーとサスペンスの名手とされる鈴木英夫監督、1965年の作品。仲間割れをしていくプロットは、今では斬新ではないですが、ストレートに畳みかける展開は飽きさせないですな。黒澤明監督の「椿三十郎」「赤ひげ」などに出演してるので観てないわけがないのですが、本作で団令子を初めて意識しました。妙な色気がありますね。
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2013年10月30日

TAKESHIS'

TAKESHIS' [DVD] / ビートたけし, 京野ことみ, 岸本加世子, 大杉漣, 寺島進 (出演); 北野武 (脚本); 北野武 (監督)
2013.Oct.13
☆☆★★★
芸能界の大スターとして、日々忙しく過ごしているビートたけし(ビートたけし)。芸能人として、そして世界に名だたる映画監督として、いわゆるセレブな彼はリッチな生活を送っている。一方、そんなたけしと外見がそっくりの北野(ビートたけし)は、しがないコンビニ店員。中年の峠を越えても売れない役者として苦闘中で、色々な舞台や映画のオーディションを受けまくっているものの、受かったためしがない。ある日のこと、北野とビートたけしが偶然にも出会う。北野は憧れのスター、ビートたけしからサインをもらうが、この出会いをきっかけに北野はたけしの映画の世界へと入り込んでいく。それは、虚構とも現実とも区別がつかない危険なファンタジーの世界だった。

難解な作品ですな。理解しようとしてはいけないのかもしれない。北野武監督自らが、自分が求める芸術と日本の低評価の間で悩み、「自分の映画が自分自身を壊していく」と感じ、『武、死す』かもしれない、と語ったとのこと。すると、芸術と高評価の両立で悩む混濁した感情を、虚構と現実とを混濁させる表現として映像化したらこうなった、ということなのかも。何だかフェリーニっぽいね。単に、京野ことみを脱がすための口実だったのかもしれないけれど。
TAKESHIS'を借りて観る
TAKESHIS'を買って観る
こちらのTAKESHIS'レビューも参考に
posted by どん at 13:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月29日

アウトレイジ ビヨンド

アウトレイジ ビヨンド [DVD] / ビートたけし, 西田敏行, 三浦友和 (出演); 北野武 (監督)
2013.Oct.13
☆☆☆★★
関東最大の暴力団・山王会は5年前の内部抗争を経て二代目会長の座に着いた加藤(三浦友和)の掲げる新方針の下、政界にまで影響を及ぼすほどの規模に拡大しつつあった。元は潰された山王会大友組の金庫番でしかなかった石原(加瀬亮)は、二代目会長に経済ヤクザとして重用され、若頭の地位にまで昇りつめる。当然、現代的な金儲けに不得手な古参の幹部組長(中尾彬、名高達男、光石研)たちは冷遇され、現体制に不満を抱く。そんな中、現役大臣の愛人と、潜入捜査をしていた組織犯罪対策課の刑事が一緒に殺害される事件が発生。現内閣までも左右しかねない山王会の過剰な影響力に、業を煮やした警察上部組織はついに動き始める。組織犯罪対策課の刑事・片岡(小日向文世)は、山王会に恨みを持つ人物として、自身の流した嘘の噂により死亡したことになっていた元大友組組長・大友(ビートたけし)を仮釈放させる。出所後、一時は韓国マフィアの大物フィクサー張のもとに身を寄せ、ヤクザの世界から距離を置いた大友であったが、もちまえのヤクザとしての任侠・武闘派魂が捨てきれない大友は、結局のところ片岡の策略である、山王会撲滅を図るための関西最大の暴力団・花菱会(神山繁、西田敏行、塩見三省)とのヤクザ同士の”仁義なき戦い”の渦中に、否応なしに巻き込まれてゆく。

「アウトレイジ」の続編。前作より落ちますな。前作にはどう展開していくのか予測できない意外性があって、それが緊張感やテンポを生みだしていた気がする。本作は、これからどうするのか説明があって、それを実行する場面が描かれるので、登場人物が多数いてわかりにくい部分を補ってはいるのですが、その分予定調和になってしまって、ワクワクしないのです。塩見三省さんのなりきりが見所かな。
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アウトレイジ ビヨンドを買って観る
こちらのアウトレイジ ビヨンドレビューも参考に
posted by どん at 13:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする