2013年01月31日

白い巨塔

白い巨塔 [DVD] / 田宮二郎, 小川真由美, 東野英治郎, 滝沢修, 船越英二 (出演); 山本薩夫 (監督)
2013.Jan.27
☆☆☆☆☆
浪速大学医学部では、明年定年退官となる東教授(東野英治郎)の後任をめぐり、ざわめいていた。東の教え子で、食道外科の若き権威者・財前五郎(田宮二郎)は最有力候補と目されていたが、東は五郎の傲慢不遜な人柄を嫌っていた。貧しい生まれの五郎は名誉欲が強く、苦学して医学部卒業後、裕福な開業医財前又一(石山健二郎)の婿養子となり、助教授まで昇ってきた。五郎は、教授候補者として入念な事前工作を進めていた。医学部長鵜飼(小沢栄太郎)に高価な絵を贈って味方にしたことは成功だった。一方、東は自分の派閥を拡張したい含みで、出身校東都大系列の金沢大の菊川教授(船越英二)を推薦。その上娘の佐枝子(藤村志保)と結婚させて、退官後の地位を確保しようという思惑もあった。こうして、整形外科の野坂教授(加藤武)の推す葛西の三人が推薦された。ある日、五郎は、同期で内科の里見助教授(田村高廣)の依頼で胃癌患者佐々木庸平を手術。しかし、五郎は教授選に気をとられ、術後に庸平が苦しむ原因を探ろうともせず、庸平は間もなく死ぬ。教授選の日、投票が行なわれたが、結局、五郎と菊川が日を改めて決選投票を行うことになる。又一の金力を背景に、買収、脅迫、あらゆる手段を用いて五郎は教授の地位を手にする。ところが、庸平の遺族が、五郎に対して誤診の訴訟を起した。マスコミの注目を集めるが、医学界の権威を守ろうとする大学側の証人は、五郎を無罪にする。純粋に医学上の立場から五郎に不利な証言をした里見は、報復人事で大学を去る。

山崎豊子の原作を、山本薩夫が監督した1966年の作品。山崎豊子の最高傑作だと思うし、山本薩夫の傑作の1つと思う。当時、原作が存在していた本編が映像化されている。田宮二郎の財前は、正に当たり役で余人に代え難い。財前の傲慢さを嫌いながらも権威主義で実権を維持したがる東教授の役どころが難しく、東野英治郎だと権威的過ぎ、1978年版の中村伸郎だと清廉過ぎ。里見助教授は、1978年版の山本學の学究的姿勢がはまり役ですね。1966年版も何度観たかわからないけど、いつ観ても面白いね。
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2013年01月30日

金環蝕

金環蝕 [DVD] / 宇野重吉, 仲代達矢, 三國連太郎, 中谷一郎 (出演); 石川達三 (原著); 山本薩夫 (監督)
2013.Jan.26
☆☆☆☆☆
昭和39年夏、与党・民政党の総裁選、現総裁・総理大臣の寺田と最大派閥の領袖・酒井の一騎打ち。両陣営とも票集めに10億円超の実弾を投入し、僅差で寺田の三選となる。数日後、金融王・石原(宇野重吉)の元に星野官房長官秘書(山本學)が訪れ、秘密裏の資金用立てを頼む。裏世界に通ずる石原は星野(仲代達矢)周辺の疑惑を察知し、福流川ダム建設を巡る談合と汚職が浮かぶ。談合の末にダム工事を応札、竹田建設・電力開発・寺田派の汚職構図が完成する。竹田建設は星野を通じて多額の賄賂を寺田に渡す。石原は星野に圧力をかけるが、星野の粛清が始まる。

2010.Dec.31以来の再見。山本薩夫監督の骨太な社会派作品で、見応えありますな。実際の九頭竜ダム落札事件をモデルにし、実在の代議士を彷彿させるキャラがはまって、生々しいです。登場人物ほぼ全員が国民を何とも思わない悪人ばかりで、ピカレスクの最たるものです。利権あっての政治だから、同じことが今も行われているんだな。
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2013年01月29日

不毛地帯

不毛地帯 [DVD] / 仲代達矢, 北大路欣也, 八千草薫, 大滝秀治, 丹波哲郎 (出演); 山崎豊子 (原著); 山田信夫 (脚本); 山本薩夫 (監督)
2013.Jan.26
☆☆☆☆★
昭和34(1959)年、戦後11年間のシベリア抑留生活から帰国した元大本営参謀中佐・壱岐(仲代達矢)は総合商社・近畿商事に迎えられる。総予算一兆円を越すFX(次期主力戦闘機)選定をめぐり、ライバル商社との血みどろの攻防を繰り広げていた。壱岐の親友である防衛部長・川又空将補(丹波哲郎)は、性能上で近畿商事と東京商事に絞られる公算を告げるが、最終決定権は総理、副総理、大蔵、外務、通産の各大臣、防衛庁長官などで構成する国防会議にあった。東京商事・鮫島航空機部長(田宮二郎)を相手に、巨額の実弾攻撃、諜報活動、人事戦略、報道コントロールなど、政界、防衛庁を巻き込む権謀術数工作を繰り広げる。検察庁が贈収賄の摘発に乗り出すなか、川又が首謀者に祭り上げられてしまう。

2010.Aug.13以来の再見。山本薩夫監督の3時間を超える作品ですが、骨太で長さを感じさせず一気に見せますな。山崎豊子の原作が連載中の1976年公開なので、原作が存在したFX編のみが映像化されたようです。あの丹波哲郎を手玉に取る、官房長官役の小沢栄太郎の悪玉ぶりが素晴らしいですな。ロッキード事件がどんなものだったのか、政界の闇実態をライブで見る感じがしてきます。
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こちらの不毛地帯レビューも参考に
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